「絶な町で絶な映画を」

 滋賀県で撮影されていた映画は主に古代の物語と現代高校生の物語が多く有名です。こういう意味で、映画はまるで糸のように「過去」と「未来」をつなげています。映画自体も、過去の白黒からだんだん色づくようになり、色彩のある糸と言えるでしょう。こうして「糸」と「色」と組み合わせて「絶」となります。

そして、単に「絶」という文字から見れば、「絶妙」という理解もありますし、「絶やす」というふうに捉え、「消えて絶滅する」というマイナスの意味も含まれています。従って、テーマでの「絶のまちで絶な映画」には「だんだん消えていくまちで絶妙な映画を作う」という意味があり、素敵な映画祭を通じて人気のないまちをアピールするという私たちの目的にちょうどいいと思います。

 一方で、少し文法的な話なんですけど、「色」は「いろ」以外には「しき」という読み方もあります。この「しき」は前述べた「映画の色彩(しきさい)」と連想できる上で、「糸」と合わせて「糸色(いとしき)」となり、「愛しき」と同じ発音です。つまり、この点でテーマは「愛しきのまちで愛しきの映画」というふうに捉え、この点もみんなに伝えていけばと思います。